国民宿舎山紫苑のある鳥取市鹿野町では、
2年に一度の4月に盛大なおまつり「鹿野まつり」が開催されます。
「鹿野まつり」は、戦国時代の鹿野城主・亀井茲矩(かめい・これのり)公が始めて以来、
約400年、今もなお受け継がれ愛され続ける鹿野町の大切なお祭りです。
4月13日(土)は宵祭り。
お神輿が城山を登り、城山神社からご神体を迎え、
神事や獅子舞の奉納のあと、行列を引き連れて下山します。
その足下を照らすように、神社から麓まで次々と燈籠に灯がともされます。
およそ100個の提灯が綱につながれて静かに流されていく様は幻想的です。
4月14日(日)は本祭り。
正午から夜中まで、お神輿、榊、猩々・獅子舞、武者行列の列が
ゆっくりと町を練り歩きます。
町ごとに志向の異なるきらびやかな神輿や、鎧武者に扮した勇ましい行列、
猩々・獅子の囃子や子ども神輿など、きらびやかでにぎやかなこのお祭りを見るために、
毎年多くの観光客が訪れます。
「鹿野まつりに惹かれて移住を決意した」という人もいるほど!
鹿野町には、こんな不思議な景色が……。
(※カーブミラーがぐにゃり!?)
その由縁ともいえる、こんな逸話があります。
時は激動の明治、産業発展に伴い、鹿野町にも電柱や道路標識などが次々と立てられました。
鹿野の町人たちは、その電柱や標識をボキリ!ぐにゃり!と次々と曲げていったそうです。
国のお偉いさん方は怒る怒る。
しかし鹿野の町人は平然と言います。
(※標識がぐにゃり!)
「ぽっと出の政府がなんだ、鹿野まつりは亀井の殿様の時代からある。
こんなものが無遠慮にあちこち立っていたら、神聖な神輿が通れない」
これにはお偉いさんもお手上げ。
町中のあちこちで見られるこの「曲がった標識」には、
鹿野町人の「鹿野まつり」への情熱と誇りが表れているようですね。
(※電柱もぐにゃり!)
古式ゆかしい鹿野まつりは、住民が誇りを持ち守り伝える「生きた」お祭り。
観覧にはルールがあります。
1.侍行列を横切らない
2.獅子舞の前を横切らない
3.行列を上(建物の2階など)から見下ろさない
破ると本当に怒られるので、これだけは注意して、鹿野まつりをお楽しみください!